2016/06/30

SONY 4K アクションカム FDR-X3000 レビュー

FDR-X3000
空間光学手ぶれ補正搭載のFDR-X3000


SONYが2016年6月24日に発売した、4K対応アクションカム。空間光学手ぶれ補正を搭載した初のモデルでもあります。

それでは、FDR-X1000からどう変わったのかを中心にレビュー!



FDR-X3000 FDR-X1000
FDR-X3000(左)、FDR-X1000(右)

■外見

 FDR-X1000(以下X1000)と比較して重量はともに114gと変化はないものの、コンパクトにまとまっています。大きな変更点は2016年モデルのSONYアクションカムで搭載された「電源ボタン」。もう一つ、電源ボタンの他に「MENUボタン」も新設されました。

■機能比較

選べる画角が3つに。

 X1000では17.1 mmと21.8 mmの2つだったのがX3000でW:17 mm、M:23 mm、N:32 mmの3つから選べるようになりました。広角が0.1 mm広がり、より望遠寄りでも撮影が可能になった訳ですね。

X3000 17 mm
X1000 17.1 mm
X3000 23 mm
X1000 21.8 mm
X3000 32 mm

周辺部の歪みが改善。

 X1000から大きく進歩した部分です、周辺部の歪みはかなり軽減されています。上の画角比較画像でX3000の17 mmとX1000の17.1 mmを比較してみてください。誰が見ても明らかなくらい歪みが減少しています。SONYの仕様ではレンズはX1000、X3000共にZEISS テッサーですが、改良されているのでしょうか?それともデジタル処理の進化?何はともあれ周辺部の歪みが軽減されたのは大きいです。

電子式手ぶれ補正から光学式に。

 今回の目玉の一つ。電子式は撮像素子で受けた信号を処理する際に手ぶれを緩和する方式ですが、光学式は撮像素子に入る前に光学的に手ぶれを軽減するので画質的に有利です。

■ここがイイ!

電源ボタンがついた。


本体上面に電源ボタンを新設

 X1000では電源をOFFにするためだけにメニューを操作しなければなりませんでしたが、FDR-X3000(以下X3000)では電源ボタン一発でOFFが可能。さらにX1000では電源OFFにしておいたのに、うっかり他のボタンが押されて電源入りっぱなしになり、肝心な時にバッテリーがない!なんて事もありましたが、X3000では電源ボタンが一段低くなって設けられたため、うっかり電源ON事故はかなり抑えられるはずです。

バッテリーがX1000と同じ。


バッテリーはX1000と同じNP-BX1

 前世代に買い増しという形で買った場合、2台同時に使うのでなければ、予備バッテリーを手に入れた事にもなります。意外に買うと高いですバッテリー!

リモコンRM-LVR2で操作できる。


RM-LVR2でマルチカメラ操作も可能

 2015年モデルのアクションカムと同梱されて販売、その後単体でも販売されたリモコン、RM-LVR2でも操作ができます。フル機能を使う事はできませんがマルチカメラコントロール、録画の開始/停止などは可能です。

ダイブドアが最初からついてくる。


X3000はダイブドア付きハウジングが最初から付属

 X1000などの過去のモデルではオプションとして購入する必要があった、水の中で使う平面レンズが最初からハウジングについてきます。さらにX1000と比較してかなりコンパクトになっています。スペックはX1000と同様に水深60mまでOK。

コンパクトになった。


X1000(右)と比較するとかなり側面の面積が小さくなっています

 X1000はちょっと大きいかなという印象がありましたが、X3000はかなりコンパクト。小さくするのはライバルであるGoProが一歩先を行っていますが、手ぶれ補正などの技術ではこちらが上! リアリティを追及して手ぶれ補正など搭載しないか、見栄えを優先させて安定した動画撮影機能を搭載するかの思想の違いだと思うので、好みのアクションカムを選べばよいと思います。

■ここがダメ!

メニューでの決定操作が不便。


決定はREC/ENTERキーなためボディ上面になる

 決定キー(本体上面「REC/ENTERボタン」)がディスプレイと同じ側面にないので、操作性が悪くなっています。右手親指で選択キー、左手親指でメニューキーを押す形で本体をホールドすると、決定キーを押すためには右手を動かす必要があるんです。右手人差し指で押すことも可能なのですが、右手の手のひら(人差し指の付け根)がレンズに密着してしまうので、これが意外と操作しにくいです。ダイヤル式の選択キーにして真ん中に決定キーを希望!お願いしますSONYさん!

フィンガーグリップにRM-LVR2がつかない。


LVR2単体だと隙間が大きくつかない

 新アクセサリーのフィンガーグリップ、なかなか優れものなのですが、RM-LVR3(2016年のモデルにつくリモコン)しかつけられません。しかもLVR3は単品販売なし(2016年6月末時点)。 LVR2でも操作はできるのにつけられないのはダメです!ただし、自己責任となりますが、2015年モデルのアクセサリ、シューティンググリップのリモコンホルダを流用、フィンガーグリップのリモコン保持部分を少し加工してやることでRM-LVR2をつける事が可能になります。5,000円ほど追加投資が必要になりますが…。

レンズキャップが流用できない。


X3000の方がレンズ径が大きい

X1000よりもレンズ部分の径が大きくなっている為、2015年モデルのレンズキャップは使用できません。フィンガーグリップについているラバー製のキャップが便利なんですけど、これ単体で売ってくれないんですかね? ちなみに、フィンガーグリップについているラバーキャップはX1000などの2015年のモデルに小さい方が使えます、大きい方はX3000で使えます。


■まとめ

個人的には今回のX3000はオススメです。2015年のX1000まではSONYのアクションカムのインターフェースはほとんど変化なしでした、昨年までのモデルからのフィードバックを反映したのが2016年モデルでUIから操作性まで大きな進歩を遂げています。
 ただし、GoProとどっちがいいのかは使用目的次第。アクセサリー類で言えばGoProの方が豊富です。SONYのアクションカムは日本国内ではそれなりに市民権を得つつあるかもしれませんが、世界では圧倒的にGoProです。アクションカムの事をGoProと呼ぶみたいな。手ぶれ補正が欲しいのであればSONYを選んだ方が幸せになれます。画面が揺れてもそれがリアルだからいいんだ!というのであればどちらを選んでもOKですね。
 SONYを選ぶメリットはリモコンでの操作です。何台ものカメラを同時に操作したり、少し離れたところからカメラを操作したい、それも水際で。というのであればリモコンのあるSONYの方を断然オススメ!GoProもスマホから操作が可能ですがiPhoneを使っていたらスマホが防水じゃないので水際で使うの怖いですからね。サーフィンやジェットスキーのような水上アクティビティでは、リモコン使用できますが、水中ではWi-Fi使えないので手動操作になります。


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